地中美術館のチケット売り場から美術館入り口までは、少し距離が設けてあって、その間の道の脇に、モネの庭を模した「地中の庭」がある。草花の種類がとても多く、見ていて飽きない。
地中美術館は、安藤忠雄設計の建物。殆ど地面に埋まっているというが、行ってみると、あまりそういう印象は受けない。屋根がない場所が多く、青空が見えていたので、その場所が地表より下だということを感じないのだと思う。 地中美術館には基本的に、モネの睡蓮の部屋、ウォルター・デ・マリアの部屋、ジェイムズ・タレルの部屋の3つしかない。そのなかでモネの睡蓮は、色んな場所で見る機会があるので、特に楽しみにはしていなかったが、思いのほか素晴らしかった。2001年宇宙の旅のような白い部屋に置かれた4枚の睡蓮は、もはや睡蓮ではなく、とても美しい抽象画に思えた。モダン・アートの多い直島で、モネの睡蓮の部屋があるというのは、中高年の旅行者目当てかと思っていたが(多分それもあるだろうが。現におばちゃんのグループ旅行者も多い。)、見事にマッチしていた。 ジェイムズ・タレルの部屋では、観る者が、青いスクリーン(作品)の中に入っていく。感覚を狂わされるのが楽しい。彼の作品には、この日の夕方に再び出会う。 地中美術館を出て、次はベネッセハウスに向かう。再び、自転車で坂道を行く。急な下り坂でブレーキが叫ぶ。ゲートに着くと、草間彌生のカボチャに出迎えられる。このカボチャは多分、島一番の人気者で、いつも誰かが記念撮影していて、人が途切れない。 ベネッセハウス・ミュージアムは、屋内展示よりも屋外作品の方が楽しい。常設+直島スタンダード2の屋外作品マップを見ながら辺りを散策する。てっきり作品かと思ったら、実用の桟橋だったり、境界線の曖昧さも悪くない気がする。直島スタンダード2のHPを見ていたら、ディヴィッド・シルヴィアンが直島滞在中に撮った写真へのリンク(その1、その2)があって、まるで作品のような日常生活がたくさん写っていて、その思いを強くしました。 しつこく、つづく。 => 直島 3へ。 (下の写真は、思わせぶりな桟橋と、その先っぽ)
by tuscanycafe
| 2006-11-06 00:17
| 旅に出る
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