うるし

さっきNHKで「Japanを巡る旅」というのをやっていた。
Japanとは、英語で漆器のこと。漆の産地の浄法寺(岩手)、輪島塗の石川、高台寺蒔絵の京都、首里城(漆の朱塗り)の沖縄を巡る旅でした。

どれも、職人技が素晴らしく、美しく、それを書き出せばきりがないのですが、へぇー、と思ったことがいくつかあったので、ここにメモ&紹介。

1.青森の漆の林にて。
漆の原液を採取する職人が、舌で漆を舐めて、質の良し悪しを判断していた。甘いほうが、いい漆だとか。  漆って、触るとかぶれるんじゃなかったっけ?

2.輪島の木地工房にて。(輪島塗の工房は、木地、下塗り、上塗り、沈金に分かれている。)
お椀などの木地は、光に透かすと向こう側が見えるくらい、薄く削る。木の年輪部分が、点線状に透けている。そうしておくと、木の表と裏に塗った漆がよく結合するらしい。

3.輪島の上塗り工房にて。
上塗りに使う刷毛は、女性の髪の毛を使う。なかでも、海女の髪の毛が一番いいらしい。海の塩水に洗われて、しっとりとした、こしがあるとのこと。

4.輪島の旅館にて。
旅館の床や机も漆が塗られていた。漆塗りといえば、光沢のある黒や朱を連想するが、ここの床や机はそうではなく、木目がはっきり見える、深みのある色(薄い茶色?)だった。こういう漆の使い方もあるのか。我が家にも欲しい。

5.番外編
金沢の駅弁(焼かにめし1000円)を見て、日本の食文化の豊かさを思った。だって、例えばアメリカの駅で、昼飯を買うとしたら、サンドイッチか、ホットドックか、せいぜいピザでしょう、どの街に行っても。それが日本では、各地の名物が駅弁で食べられる。素晴らしいよねぇ、ほんとに。
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by tuscanycafe | 2006-11-12 01:47 | 旅に出る | Comments(4)
Commented by so-ok at 2006-11-12 16:28
英語で漆器のことをJapanと言うのは知りませんでした。
(つる 【蔓】もかずら【葛蔓】もへた【蔕】もそうですが、勉強になりました。)
日本の職人のプロ精神にはいつも関心します。作るものが漆であり、お弁当であり、念入りに仕上げるところ。それは、「物」をみたら、わかりますよね。
あと、コンビニ文化(あの、多様なインスタント!)と職人文化の両立するところが又、凄いとも思えます。
Commented by hanasmilesf at 2006-11-13 12:56
海女さんの髪の毛が漆塗りに使われているとは。それを発見した人もすごいですね。職人の技って惹かれます。植木職人と時計職人の家系なので余計にそう思うのかもしれません。変な話、美容院に行っても、職人だなあ、と思う人にやってもらうと鏡で自分をみずに美容師さんを見てしまいます。

日本の駅弁、この前、帰った時に新幹線で食べたのですが、少し高かったけれどその価値はあった!と思えるくらいおいしかったです。アメリカではどこでもあるサンドイッチなどになってしまうけれど、そうそう、サンフランシスコはサワードウというパンがおいしいのだそうです。日本人からすればすっぱいパンなのでおいしいと感じるかどうかは人それぞれですが・・・。
Commented by tuscanycafe at 2006-11-14 00:40
so okさん
この番組によると、江戸時代の初期に、日本の蒔絵がヨーロッパに輸出され、教会などで重宝されたそうです。それで、磁器をChinaというように、漆器がJapanになったんでしょうね(番組の途中から見たので、この辺の解説を聞き漏らしましたが)。
職人文化とコンビニ文化。全く異質だけれど、とことん徹底しているという意味では、共通点もあるのかもしれませんね。国民性でしょうか・・。
Commented by tuscanycafe at 2006-11-14 00:59
hanaさん
職人さんの家系ですか。いいですねー。職人技は、一見さりげないようで奥が深いですよね。この番組も、見ていて惚れ惚れしました。

アメリカにいた頃、サンドイッチを注文するたび、パンの種類を選ぶのに少しどきどきしました。意外に種類が多くて、どんな味かよく分からなかったからです。サワードウ、懐かしいです。結構好きでした。
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