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断捨離

引っ越しで段ボール4箱分の本を処分した。2箱は引っ越し前に日本人会に寄付。もう2箱は、トランクルームにあった本の一部を引っ越し後に古本屋に売却。今は、箱に詰めて連絡すれば取りに来てくれるサービスがあるので便利。たいした金額にならないのは経験上知っているし、いくら安くても売るしかないけど、見積額がいくらになるか、少しだけ楽しみにしている。さすがに2箱で数百円ということはないと思うので、数千円の下の方かなと思っている。

娘の小さい頃の思い出の品も少し整理した。すべてキープすると場所を取って仕方がないので、残すものと捨てるものを分けた。娘が描いた絵は、幼稚園に入る前あたりまでが素晴らしく、その後になると、つまらない絵になってしまう。幼稚園で習ったから、というのではなく、周りや大人の真似をしたり、頭で考える知恵がついてくるからだと思うが、それを学ばずにあのまま伸びていったらどうなるのかな、と思ってしまう。素晴らしいアウトサイダーアートがあるのは、そういったことなのかなと思う。
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by TuscanyCafe | 2016-11-27 22:54 | 暮らす | Comments(0)

逢沢りく

30を過ぎたころから漫画を読まなくなってたけど、最近また読み始めた。最近の漫画の幅の広がりはすごいと思う。この漫画「逢沢りく」を読んで、こりゃ文学だなと思った。

都会の女の子が別の土地に行って別の自分を見つける、というありきたりな読み方も可能だけれど、そうやって安易に開放してしまうのではなく、そういう生きづらい生き方をしてしまう人、人にそういう生き方を強いてしまう人にも優しく焦点をあてていて、なんどか読み返して考えてみたいと思わせる内容だった。

とはいえ、主人公の心の動きが描かれる真横で、それと関係なく繰り広げられる大阪の家族のやりとりがリアルで笑えて、そういうところも完成度がものすごく高いと思った。

海外にいてもキンドルで気軽に安く買えるようになったから、この間の甘酸っぱい「子供はわかってあげない」以降、結構いろいろ買って試している。
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by TuscanyCafe | 2016-02-11 00:06 | 観る読む聴く | Comments(0)

残る

下に書いた文章に似た話で、今日読んでいた漫画に出てきたこと。高校生が祖父のやっている書道教室で代わりに先生をして子供たちに懐かれている。それでも大人になればこの子達は俺のことはすっかり忘れるだろうなと彼が言ったのに対して、その友達が、あなたのことは忘れても、あなたが教えたことはこの子達に残るでしょ、というシーンがあった。特に鋭いわけではなく普通の会話なのだけど、そういうことなのだろうと思った。

僕の夫婦は普通の家族みたいに何かを築いていける信頼関係も愛情もなく、本当になんで続けているのかさっぱり分からない。だから虚しくなり殆ど自傷癖があるかのうようにいろんな問題を起こしてしまうのだが、そんなことをしなくても、日々流れていく人間関係のなかでも、いつか会うことも思い出すこともなくなっても、残っていくものはなにかあるかもしれない。蜩の記に出てくるお姫様のように一生を規定してしまうような残り方ではなくても、薄く積もるような形で。あるいは、今やっている仕事も、今のためだけにやらずにこれからも残っていくように意識してやっていけば、それは残っていくだろう。だから虚しさを追い払って、そういうことを想像しながらやっていきたい。

最近の漫画は本当にいろんなのがあって、探せばいいものがいるんだね。知らないだけで。今読んでるのは「子供はわかってあげない」。表紙がメルヘンぽいけど、中身はメルヘンではない。
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by TuscanyCafe | 2016-01-10 15:37 | 観る読む聴く | Comments(0)

つづき

「ふる」のことで書きたかったことを思い出した。あの本の帯には、わたしは「いのち」のことを書きたかった、と書いてあったが、僕はあの小説は、時間のことを書いているように思った。あるいは、人と人の間にある時間のことを。

友達や同僚や仕事相手や赤の他人や誰でもいいけど、自分以外の人といかに素晴らしい時間を過ごしたとしても、その人と会わなくなったら、その時間はあたかもなかったことのように忘れられてしまうのだ。あるいは時々思い出すことはあっても、それはそれだけで流れてしまってどこにも留まらないのだ。それをとても寂しく思うことがある。

それが家族や恋人であれば、その時間は積み重なって連なってゆく。でもそれ以外の人との間の時間は、そのときだけのことで、流れてしまうのだ。例えば今、こちらの街でどれだけ心を開いても、日本に帰ってしまえば、よくても数年に一度しか会わなくなり、ほとんど相手のことを思い出すことはなくなるのだ。でもそれが家族や恋人であれば、心を開いていなくても、それは続いていく。この世界は不完全極まりないが、こういうところにもそれが表れている気がする。

ただ、この小説ではそういう時間を拾ってくれているように感じたのだ。小説の中の仕掛け的な部分で、命のことを書こうとしたというのは分からなくもなかったが、それはあまり伝わって来なかった。

このブログの文章は、言いたいことをうまく書けていないので、また書き直すかもしれない。
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by TuscanyCafe | 2016-01-08 00:01 | 観る読む聴く | Comments(0)

絞る

最近は本をたくさん買うのだが、読むスピードが全然追いつかない。そりゃそうか、毎月20冊くらい買ってれば。

今日読み終わったのは西加奈子の「ふる」。彼女の作品はいくつか好きなものがあって、最初に読んだ「さくら」もよかったが、もうかなり前なので今読んだらどう思うか分からない。「白いしるし」ももう数年前になるが、とてもよかった記憶がある。「白いしるし」もそうだったが、今日の「ふる」も、ちゃんと彼女の体から絞り出して書かれている感じがして、そういうところが好きだ。直木賞とかもらっているので大衆小説というカテゴリーらしいのだが、もう少し大事な扱いを受けてもよいのではないか、と個人的には思う。文学的な手法の先進性は知らないが、人の深いところまで掘り下げようとしている意味でいい作品だと思う。

群像の最新号で、21世紀の暫定名作という特集をやっていて、その海外文学編を参考にいくつか本を注文した。アタリがあるといいなと思う。
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by TuscanyCafe | 2016-01-06 00:34 | 観る読む聴く | Comments(0)

会話

こっちの友達からイアン・マキューワンの小説を薦められて読んでみたら、どうだった?と聞かれたので、面白かったけどちょっと憂鬱になるよね、と言ったら、いい文学は皆そうでしょ、憂鬱だったり悲しかったり。いい文学で憂鬱でないものを一つでも挙げてごらん!と言われた。でもencouragingな小説も好きだよ、日本語のだけど、と言ったら、encouragingなのは日本の作品の特徴でしょ!、ドラマも小説も、と言われた。

なんか面白いので、よし、例を挙げてやるから時間をちょうだい、と言ったら、いくらでも時間をあげるよ、でも絶対見つからないよ、というので、考えてみた。でも相手が知っていそうな英米文学で憂鬱でないものがあまり思い当たらない。そもそもそんなに英米文学を読むわけではないし、イシグロとかアーヴィングとかフィッツジェラルドとか考えてみても、どこか悲しかったりする。あまりストーリーは覚えていないけれど、フラニーとゾーイーは憂鬱じゃなかったと思うんだけど、とぶつけてみたら、相手が読んでいなかったので、引き分けになってしまった。でもwikipediaで見た彼女から、あまり元気の出る感じじゃないよね、と付け足された。まあフラニーが魅力的だったこと以外は、僕もあまり覚えていないから反論できない。

最近日本のドラマを見たけどすごくcheesyだったと言うので、cheesyならなぜ見るの?と聞くと、cheesyはentertainingだし、出てた役者がcoolだったから、と言う。じゃあencouragingだけどcheesyじゃない日本のドラマを今度教えるよ、と言ってみたが、何がいいんだろうか。最近のはあまり見てないから、思い浮かんだのは、昔のちりとてちんとかだけど、古いからネットで英語字幕の動画はなさそうだな。それで彼女がcheesyと言ったドラマをネットで調べてみたら、渡部篤郎と佐藤健が出ている。どっちが好きなのと聞いたら渡部篤郎らしい。まあ男の趣味は悪くないらしい。

他愛のない会話だが、こういう挑戦的なのは楽しい。
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by TuscanyCafe | 2015-12-16 00:42 | 観る読む聴く | Comments(0)

スポットライト

この間日本に帰った時に、たまたま見つけた「スーパーベターになろう」という本を買った。まだ最初の何分の一しか読んでいないが、この本はいい掘り出し物だったかもしれない。一言でいうと、PTSDを転じてPTG(GはGrowth)に変えるための方法を書いた本だ。著者自身の経験をもとに、また著者の専門であるビデオゲームの例を取りながら語ったものだ。

読んでいくうちに、最近少し読んだ禅の本や、前回に日本で買ったマインドフルネスの本と、同じことが書かれている部分があることに気づいた。それはスーパーベターの表現を借りると、注意のスポットライトをコントロールする、ということだ。やってみると、100%できるわけではないが、意外と単純にできる部分もあり、とても有効な方法だと思った。禅、マインドフルネス、ビデオゲーム、切り口は違っても、結局同じところにいくんやね。

あと学術的には違うのかもしれないけれど、この本がしっくりくるところからすると、僕の症状はPTSDみたいなもんなんだなと理解した。いい加減長すぎるもの。
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by TuscanyCafe | 2015-12-12 01:54 | 観る読む聴く | Comments(0)

まれなこと

ダイビングで知り合ったこっちの人とご飯を食べた。いろんな話をしていくうちに、好きな小説家や映画、好きなバンドの話になって、共通するものが多いことに驚いた。こちらの街でこちらの人と話をしていて、こういう話題で話が合ったのは初めてのこと。(好きなバンドはなくはないが、小説や映画は皆無。)

日本でも、普通に仕事や学校の知り合いでそういう話ができる人はとても希少だったが、特にこっちの人は本を読まない人が多いし、映画もブロックバスター以外は見る機会が少ないので、新鮮な驚きだった。しかも文科系のきっかけで知り合ったわけではなく。

こういう人は、大切にしたい。でも大切にしすぎないように(笑)。僕の場合はそっちのほうが注意事項かもしれない。相手が同じように大切にしなくてもがっかりしない(笑)。
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by TuscanyCafe | 2015-10-18 23:39 | 暮らす | Comments(0)

生活

窪美澄の小説を読んだ。僕にとっては三冊目の彼女の作品で「アニバーサリー」。うまい表現が浮かばないが、とてもしっかりしたぶ厚い作品だったと思う。作者が物事を深く考えていることが伝わってくるし、これまでにいろんな痛みを経験してきた人なのだろうと思う。これからも読み続けていこうと思う。

痛みといえば、人の共感を得られない痛みは、ほとほとしんどいものだと思う。本来の痛みに加えて、人に理解されない痛みが加わり、そこから逃げられない痛みも加わる。ただ受け止めてじっとしているしかない。

僕の痛みは徐々に回復してきているのだとは思うが、質が変わってきているようにも思う。せつなさを含むものから、どす黒さを伴うものへ。なのかな。自分でも分からないが、人に対する強烈にネガティブな感情が渦巻いていること自体は間違いないと思う。そのネガティブな感情は自分に許しつつも、それに支配されずに上を向いて生活したい。

今年の初めに受けた健診の結果をたまたま見て驚いた。ダイエットも何もしていないのに、これじゃ激ヤセだ(今年の初めに比べて)。医者からやせた理由を聞かれても、私生活を話す気にはならないし、さあとしか言えなかった。それでもそこそこちゃんと睡眠をとれているのは、危ない日にはメラトニンを飲んでいるのも効いていると思う。もともと体の中にあるものだし、用量も少ないので問題ないと思う。こっちだと普通にサプリショップで買える。

それにしても、趣味の無駄遣いに歯止めが止まらなくなってきた。元々がけちなので、たかが知れているといえばそうだが、他の人が決してやらないような遣い方だとは思う。

話題の重要性からすると、こうやって意識を支配しているものにカウントされないのは異常なことだと思うが、断続的に妻と話し合いをしている。10+年ぶりに会った海外の友達(妻のこともよく知っている)からも、こんなに長い間関係が悪いのであれば(なんと10+年前には僕がそんなことを言っていたらしい)、決断が必要なのではないかと言われたが、こちらが決断しても相手のあることなので、どうしようもない。はなから諦めているから意識の端に位置するのだろう。
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by TuscanyCafe | 2015-10-08 23:24 | 暮らす | Comments(0)

しっくり

気がつくともう長い間、女性作家の小説ばかり読んでいる。

最近だと、窪美澄、吉本ばなな、三浦しをん、西川美和、辻村深月。少し前だと、津村記久子、西加奈子、川上未映子、梨木香歩、宮下奈都など。好き嫌いの濃淡はあるけれど(辻村深月はちょっと微妙だったり)、見事なまでに女性ばかり。

男性作家で好きな人を考えるとカズオイシグロが真っ先に浮かぶが、彼も日本で育った人ではなく、それも影響している気がする。

女性作家のほうが違和感なくしっくり読めるというのは一体なんなのだろう。考えてみたら読書に限らず、僕が迷わず本音を話すことのできる友人は、なぜか女性のほうが多い。男友達だと一人、二人しか思いつかないが、女性の場合は下手したら初対面の人でも信頼できる場合がある。男同士の場合は社会的な意識が働いてしまうのかもしれない。例えば無意識に、弱みを見せてはいけないと思ってしまうのかもしれないし、あるいは相手が社会的な価値観で反応してきそうに思えて、最初から話す意欲を失ってしまう。あるいは女性に対する幻想のせいなのかもしれないが。

とはいっても、いろんな本音をそのまま話して、そのまま受け取ってもらえる人は貴重な存在なので、そういう人が見つかると、ずっと大事にしたいと思うようになる。それで、そこに恋愛感情が絡んだりすると、とてもややこしくなる。例えばあっさりと関係を断たれてしまったとき、恋愛感情がそういうふうに変わってしまうことは理解できたとしても、一生ものだと思った信頼関係まで簡単に切れてしまうのはどうにもやりきれない。そしてそれ以上に、そういう信頼関係が軽く扱われ、躊躇なく切り捨てられてしまうことが、とても腹立たしく、そしてどうしようもなく悲しくなる。そういう場面で互いに分かり合えず、時として完全に関係を壊してしまう一番の理由は、そういう意識のギャップの大きさじゃないかと思う。途中恋愛感情が絡んでしまった時点で、もうそういう結末しかないのかもしれないが。

なんか話が逸れましたね。
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by TuscanyCafe | 2015-06-24 00:25 | 思う | Comments(0)