最近、真面目に仕事をしすぎているので、家に帰ってきても少し仕事モードを引きずっています。仕事モードの話はあまり書きたくないですが、たまにはいいでしょう。
プロの経営者と呼ばれる人達がいます。典型的なのは、アメリカの大企業の経営者です。たいていは一流のビジネススクールを出て、そのあと場合によっては投資銀行やコンサル・ファームなどで勤め、それから、大企業のトップを渡り歩きます。 たいていは年間数百万ドル(数億円)の報酬を得、報酬以外で自由になる経費や、退職金なども含めると、とんでもない大金をもらいます。 会社にそれだけの貢献をしていれば、それも納得ですが、そうでない人が大半なのが真実です。典型的なのは、GMの経営者でしょう。彼らは一体いくらもらってるのでしょう。今データを持ってませんが、日本の大企業のサラリーマン社長では考えられない巨額であるのは間違いないでしょう。 彼らは、たしかに立派に見えます。まず高そうなスーツを上手に着ています。かっこいいスピーチもできるし、見るからに優秀そうな喋り方もします。かっこいい経営用語を駆使したり、即席でリーダーシップらしきものを見せることもできます。 でも、例えばGMの経営者は、どうやったらお客が感動するか、どうやったら車が売れるか、どうやったらコストを下げられるか、どうやったらいい車が作れるか、どうやったら品質を安定させられるか、ということを全くわかっていないようです。 今日、GMがスズキの株式を売却するというニュースで、垢抜けないスズキの社長(会長?)が記者会見をしているのを見て、そういうことを思いました。プロの経営者って何だろう。 損ばかり出してるのに、数億もらう経営者はプロなのか。 いや仮に巨額の利益を出してたとしても、選択と集中の名のもとに工場を閉鎖して職を奪い、自分は退職後も巨額の報酬を受ける、そんな経営者がプロなのか。(これはGMではなく、別のGのつく会社ですね。) かっこいい経営用語を駆使できなくても、どうすれば面白い商品ができるだろう、どうすれば便利になるだろう、どうすれば品質を下げないでコストを下げられるだろう、と愚直に考えられる人の方が、プロの経営者じゃないのか。 こんなことを書いているベースにあるのは、「そんなに高い報酬もらって羨ましいぞ、俺にも少しくれ」という妬みが9割以上ですが、仮にそうだとしても、やっぱり垢抜けない(←しつこい)鈴木さんの方がずーっと立派だというのは間違いないでしょう。 そういう仕事の仕方を心がけたいと思う。お金もほしいけど。 GMがスズキ株17%を売却=出資比率は3%に低下(Exciteニュース) GMといえば、こんな映画もありました。マイケル・ムーアの出世作。 ロジャー&ミー
by tuscanycafe
| 2006-03-07 00:41
| 思う
|
カテゴリ
タグ
Link
最新のトラックバック
以前の記事
フォロー中のブログ
検索
ライフログ
その他のジャンル
shinobi
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||