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ルルル

ル・コルビュジェにはあまり興味がないのですが、今日は残りの期間が少なくなったル・コルビュジェ展に行きました。あまり興味はないけれど、なんであんなに人気があるかを偵察、ということで。




平日夜だというのに、混んでること、混んでること。しかも、デートの若い子達がたくさん。(言い方が既におじさんですが。) 最近、お客がまばらで年齢層の高い展覧会ばかり行ってたので、それだけで居心地が悪くなってしまいました。

結論的には、やっぱり興味なし。ああいう無機質というか、モダンというか、なのは、遊びが少ない気がして、個人的には、ふーん、という感じ。シンプルさで言えば、日本の茶室なんかもそうかもしれないけど、もっと遊びがありますよね。って比べるのがおかしいのかな。専門的なことは全然わかりませんが。

戦後の日本の建築に最も影響を与えた建築家、という説明文があったけれど、果たしてそれが日本にとって幸福だったのか、疑問。コルビュジェの建築そのままなら面白いかもしれないけれど、コルビュジェの影響っていうのは、単に、鉄筋コンクリートの退屈なビルがたくさんできた、ということでは?、と思ってしまったり。

どっちにしろ、建築家の展覧会を美術館で見る、というのは、あんまりいいアイディアではない気がしました。本物のデッサンや模型が置いてあったり、実寸大の模型があったりして、盛りだくさんではあったけど、やっぱり本物の建物が彼の作品だから。それを見ないと、よさは伝わらないと思う。だから結局、会場に何台か置いてあったTVで流されていたコルビュジェのDVD映像の前に、人だかりができるはめに。実物大の模型も、あの場所では実物の温かさを感じにくいし。借景や生活も含めて建物だと思う。

なんで日本でこんなに人気があるんでしょうね。たしかに、上野の西洋美術館を含め、かっこいいと思う作品もありますが、世の中にはもっと美しい建物がたくさんあるでしょうが。個人的には、うちの近所にある少しモダンな日本建築の方が、ずっと好きです。(誰も分からない描写で申し訳ないですが。) 

以上、知識不足も理解不足もひっくるめ、率直な感想でした。おしまい。
by tuscanycafe | 2007-09-19 23:28 | 観る読む聴く
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