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呼吸

少し前に読み終わった宮下奈都のベストセラーがとてもよくて、こういう作品がベストセラーになるのはよいことだなと思う。言語にならない空気、匂い、湿気、温度、音。それらを感じることの大切さを実感させてくれるような話だった。そしてそういうものが個人的な経験にとどまらず、仕事や人生にも生きてくることを。

たぶん前にも書いたことがあるが、家から最寄り駅までの間に小京都のような短い道があって、僕は毎朝必ずそこで立ち止まって木々を眺める。どんなに急いでいるときでも5秒くらい、そうでなければもっと。そこで木々を見上げて呼吸をすると、明らかに生気が体のなかに戻るのを感じるし、わくわくするような強い感情がお腹のあたりから胸のほうに湧き上がってくることもある。マイナスイオンなのかパワースポットなのかは分からないが、はっきりとそれを感じる。

今日は久しぶりにギターを持ち出して、昔練習した曲を少し掻きならしてみたりした(High and Dryとか)。ギターの生の音もまた、録音されたものとは違い、体を浄化するような作用を感じて、そういうことに昔よりも敏感になっているのに気づく。この文章を書いているうちに、BGMがたまたまSigur Rosになり、昔はそれほど惹かれなかった彼らの音楽が今体に沁みるように感じるのも、同じ傾向かもしれないと思う。

こういうこと全部と、この小説から伝わってくることは、地続きなんじゃないかと思った。


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by TuscanyCafe | 2018-05-13 22:59 | 暮らす | Comments(0)

連休最後の日曜日

近所のマクドナルドの選曲がなぜか良くて、マクドっぽくない。全国的に同じなのか、地域的なものなのか、個別の店のチョイスなのか(多分それはない)分からないけど、今日はHazel EnglishとかThe Shacksとかドリーム・ポップぽかった。

窓際の桜の木が見える席で、宮下奈都が書いたピアノの調律師の話を読んでいると、目には見えない湿度や匂いや音が広がってきて、緑の空気が恋しくなり、場所を日比谷公園に移した。この小説はベストセラーになったので少し警戒したが、とても良いと思う。自然の中に身を浸すと心身が洗われる感じがするが、こういう小説も似た効果があると思った。

昔自分が気に入った本を人にあげたことが何度かある。宮下奈都のデビュー作もその一冊だが、人に好きな本をあげると、相手も気に入ってくれることを期待してしまい、反応が薄かったり皆無だったりしてがっかりするので、あまりいいプレゼントではないのだと思う。人それぞれツボが違うので、そういう期待は人に持たずに、小説のなかの人物(あるいは著者)との共感を喜ぶべきなんだと思う。

結局日比谷公園の高台で2,3時間読書をして、そのあとJANISに寄って帰った。日比谷は新しい商業ビルができて、人の流れがかなり変わったようだ。



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by TuscanyCafe | 2018-05-06 18:39 | 観る読む聴く | Comments(0)

Killer P

映画Patti Cake$は、ストレートで良い映画だった。簡単に言えば、どうしようもない現実のなかで好きなものへの情熱を燃やす話。キャラクターの設定など、古典的とも言えるかもしれないが、それでも登場人物が皆いい味を出していた。改めて感じさせられたのはアメリカ社会の矛盾と貧困だけど、なによりやっぱり音楽映画はいい。このパターンも既視感満載かもしれないけど、最後のステージがとてもよかった。実際のところ、心無い言葉を浴びせる人も深い考えはなくやっているので、いいパフォーマンスを見せられると、あっさりとそれになびいたりするのはおそらく真実で、だからこそ強い気持ちで自分の信じることを続ける正しさを改めて感じさせてくれた。映画を見終わってから、PBNJ, PPBNJというフレーズが何度も流れている。
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by TuscanyCafe | 2018-05-05 08:48 | 観る読む聴く | Comments(0)

慎まない

最近気に入っているFinlandsの塩入冬湖のプロフィールにある「慎まない」というの、好きだな。

日本に帰ってきてから、また日本のバンドを知る機会が増えた。


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by TuscanyCafe | 2018-03-15 22:01 | 言葉 | Comments(0)

5年、10年

Foster the Peopleが東京に来たので観に行った。前回見たのは5年ほど前のシンガポールで最初のアルバムのツアーだった。二枚目以降も持っているけれど、一枚目ほどは聴いていないが、今日をきっかけにまた聞くかな。ライブは良かった。

シンガポールのときは、野外の野原で隣のでかい兄ちゃんが踊りまくってるので、ビーサン履いてた僕は足を踏まれないかと気が気じゃなかった。あの街のみんなは大抵変な発音の英語を喋るけど、周りの奴らがほとんどの曲をずっと歌ってるから、さすが英語が公用語の国だと思った。あの頃はまだ一人でライブに行っていた頃だ。

10年くらい前に東京でライブに行き始めた(再開した)頃は、一人だけおっさんなので気後れしたりしたが、今は全然そう感じない。むしろこの歳になっても来てる俺の方がすごいやん(笑)みたいな感覚。今日のFTPはまだしも、今度CHAIも行こうかと思ってる同年代は殆どいないと思う。

それに10年前と比べて、一人で来てる人がすごく増えた気がする。特に女の子が一人というパターン。いいことだと思う。昔は自分だけ一人で帰り道に寂しい思いをしたけど、今はそんなこともなくなった。

今日の帰り道、周りの会話を聞いていると、一枚目はキャッチーでMGMTみたいだったけど・・とか、1975が好きだ・・とか、そんな声が聞こえてきた。僕は音楽のことを殆ど調べたりしないし、たまたま聞いて好きになった(シャザムで吸い取った)り、たまたまフェスで見つけたアーティストを聞いているだけなのに、今日来てる人は僕と趣味が似てるんだなと思った。ちなみにこれまで僕の周りにいた人で僕と音楽の趣味がよく似てるなと思ったのは、シンガポリアン1人とマレーシアン1人で、今の生活では周りに誰もいない。

今月、来月は、いいアーティストがたくさん来るので全部は行けない。取りあえず次はthe Pains of being pure at heart。



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by TuscanyCafe | 2018-01-10 21:13 | 観る読む聴く | Comments(0)

しゃざる、じゃにる

個人的にはインターネット時代の最大の発明はShazam(Sound Houndでもいいけど)だと思っている。そして日本の特権はレンタルCDで東京の特権はJANISだと思う。

Shazamで音楽を吸い取ってJANISにCDを借りに行く。昔はJANISに置いていないアーティストは殆どないと思っていたが、最近はメモした10のアーティストのうち置いてあるのは2しかなくなった。たぶんJANISが劣化したのではなく、Shazamのお陰でマイナーでも良いアーティストを見つけやすくなったのだと思う。

それでもJANISの品揃えは良い方だし、細かく分類してあるのもいい。僕が好きなジャンルは、iTunesだと全てAlternativeかIndie Rockに分類されてしまうが、JANISだとEmoだったりPost RockだったりShoegazeだったりDeath-coだったりとバラバラになる。JANISの超定番が、日本の世間の定番と全く違うのもいい。




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by TuscanyCafe | 2017-10-25 23:21 | 観る読む聴く | Comments(0)

something here



最近よく聞いている。

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by TuscanyCafe | 2017-09-26 22:12 | 観る読む聴く | Comments(0)

うれてるもの

メジャーな日本のバンドのイントロのギターがラジオから流れてきて、結構いいなと思ったら、勇気づけるようなバイオリンが被さってきて台無しになった。音楽にしろなんにしろ日本で売れているものは甘ったるいのが多くて、それでもマイナーなものにはいいものも沢山ある。

だからこれは創る人の問題ではなく、多分聴く人の問題でもなくて、売り出す組織の問題なのかなと思う。その組織の中の空気とか仕組みとか。音楽に限らず、いろんなもの。

アマゾンプライムでソラニンという映画を観た。ああいう音楽も映画も好きだ。てことは売れてるものにもいいものはあるわけだけども。


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by TuscanyCafe | 2017-08-28 16:41 | 観る読む聴く | Comments(0)

blue giant

前にも書いたかもしれないけど、漫画のBlue Giantが本当に素晴らしい。今はもう日本編10巻を終え、海外編のBlue Giant Supremeの2巻まで出たところ。巻を追うごとにどんどん素晴らしくなってきて、最新刊も良いエピソード、台詞がたくさんあった。何が良いのかは書きませんが、Must Readとしてお薦めします。



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by TuscanyCafe | 2017-07-16 21:16 | 観る読む聴く | Comments(0)

ピック

昔、Clammbonばかり聞いていた時期があって、今はほとんど聞かなくなってしまったけれど、それでもライブに行って原田郁子を見ていると温かい気持ちになる。これが日比谷の野音だったらもっといいだろうなと思いながら、今日は渋谷のライブハウスで見た。

ライブの最後にMitoが投げたピックが僕の胸に当たったのに、キャッチできずに他の人が拾ってしまったのは残念だった。もし拾ってたら、僕の眠ってるギター熱にも小さな火がついたかもしれないのに。今はまだ友達からnever materialized だかなんだか言われたままだ。くそ。

渋谷にはほとんど来ないけど、普段見ない感じの人が沢山いて、それもいい刺激だった。(と思ったけど、帰国後半年で渋谷のライブハウスに来たのは多分5,6回目で、おっさんとしては間違いなく多いな)。


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by TuscanyCafe | 2017-06-27 21:34 | 観る読む聴く | Comments(0)